タイラー・オースティンの打撃や守備の特徴を調査!【DeNA】
阪神タイガースが2020年度の新外国人助っ人として調査しているタイラー・オースティン選手について取り上げます。
・追記(11月15日)
オースティン選手はDeNAが獲得したと速報が出ましたね。
【速報】DeNA、タイラー・オースティンを獲得 pic.twitter.com/LlEGZ4jtL9
— だう (@DOW774) November 14, 2019
背番号 | 「23」 |
契約年数 | 1年契約 |
年俸 | 1億円+出来高 |
調査していたのは阪神だけではなかったんですね`‐ω‐´)
この様な結果になるのは意外でした。
===追記ここまで===
そこでここでは一足先にオースティン選手の
[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”S” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” name=”false” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]・プロフィール
・打撃や守備の特徴について
・メジャー・マイナー過去成績について
・2020年春季キャンプ練習成果
・2020年度オープン戦成績結果[/word_balloon]
こちらについてご紹介していきます。
もくじ(みたい項目にジャンプします。)
タイラー・オースティンのちょっとしたプロフィール
出身地 | アメリカ |
生年月日 | 1991年9月6日(現在28歳) |
身長 / 体重 | 188cm / 99kg |
投球打席 | 右投げ右打ち |
ポジション | 一塁手、左翼手、右翼手 |
経歴 | ヤンキース→ツインズ→ジャイアンツ |
2010年のMLBドラフト13巡目(全体415位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入りしています。
そこから5年間マイナーリーグでプレーし、2016年の8月13日にメジャー初昇格。
「7番・ファースト」でスタメン出場し、初打席で初本塁打を放っています。
この年は最終的に最終的には31試合に出場して打率.241、5本塁打、12打点、出塁率.300を記録しました。
2018年は金銭トレードでツインズに移籍。
2019年は最初ツインズで2試合に出場した後、ジャイアンツに移籍して70試合に出場、
さらにその後ブリュワーズに移籍して17試合に出場と1年で2回移籍を経験しながらのプレーとなりました。
2019年メジャー成績
試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 出塁率 |
89 | 154 | 29 | 9 | 24 | .188 | .296 |
メジャー通算成績(2016〜2019年)
試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 出塁率 |
209 | 521 | 114 | 33 | 91 | .219 | .292 |
マイナー通算成績(2010年から2019年)
試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 出塁率 |
652 | 2409 | 690 | 84 | 381 | .286 | .364 |
ちなみにオースティン選手、2018年の時にメジャーでデッドボールを当てられ大乱闘に発展したことがあります。
ぶつけられたタイラー・オースティンがキレてマウンドへ向かっていきそのまま乱闘 pic.twitter.com/rpW5TBBR3N
— BIG DOG (@golden_sugi) April 12, 2018
この年はまだ26歳のメジャー3年目、、、。
意外と激情型なのかもしれませんね(´-ω-`)
タイラー・オースティンの打撃や守備の特徴について
タイラー・オースティン選手の打撃や守備の特徴についてご紹介します。
打撃
オースティン選手は2017年度のMLB選手名鑑の情報によると、
ボールを良く見ていくタイプのバッターだという事です。
この慎重さが出塁率の高さを物語っているような感じがしますね。
右方向にホームランを打つことができ、パワーもそれなりにはありそうです。
というか動画では右方向でのバッティングが目立っていましたね。
対左投手に強く、2016年には.348といい数字を残しています。
出典:FAN GRAPHS
上の表はメジャー初デビュから今年の9月29日までのオースティン選手の「コース別コンタクト率」を表しています。
この表から分かるのは、オースティン選手真ん中からインコースが良くコンタクト出来ている(得意なコース)ということです。
逆にいうと青のコースはコンタクト出来ていない(なかなか対応出来ない)コースということになります。
低めは全体的にコンタクト出来ていない感じですね。
こっちの方が分かりやすいですかね。
これは2019年度のメジャーでのコース別の打率成績になります。
真ん中とインコースをよく打っているのが分かります。
逆に低めですね。
インコースとアウトコースの低めは若干苦手としているでしょうか。
高めももしかしたら苦手なのかも(´-ω-`)
守備(追記あり)
オースティン選手はここまで「一塁・左翼・右翼」と守ったことがあるのですが、
ここまでメジャー通算での失策数はたったの「3」でした。
メジャーではほとんどエラーは記録していないんですよね!
- ファーストでの守備が100試合でエラー2個。
- レフトでの守備が24試合でエラー1個。
これだけです。
なので数字だけで見るとオースティン選手の守備はなかなか良いのかもしれませんね。(※追記あり)
ただこれはあくまでも数字だけで判断したにすぎません。
実際のオースティン選手の守備範囲やどれだけ機敏に動けるかなどは情報がなかった為わかりませんでした。
※オースティン選手の守備に関しては今の所ほとんど情報がありませんでしたので、
後日何か新しい情報が手に入り次第追記しようと思います。
追記〜DRSについて
オースティン選手の守備のDRSが気になったので調べて見ました。
試合数 | エラー | DRS | |
ファースト | 23試合 | 1 | -2 |
レフト | 22試合 | 1 | 2 |
ライト | 3試合 | 0 | 0 |
今シーズンはメジャーで3つのポジションを守りましたが、DRSを見てみると一番数多く守ったファーストでのDRSがマイナスの数字となっています。
DRS・・・「守備防御点」と良い、この数字がマイナスを示しているとその数字分、守備で相手に点を与えてしまったという事になります。
オースティン選手の場合、今年のファーストでのDRSが-2なので、ファーストの守備で2点分相手に点を与えてしまったと言う事になります。
メジャーではこの数字が「+15以上」でゴールドグラブ賞並と言う評価になります。
選手の守備力がどれ程のものか確認するのに良い判断材料とされています。
エラーの数が通算でも3つしかないと言いましたが、一番多く守ったのが2018年の42試合が最高なので、
エラーの数が少ないからと言って守備が良いという分けでもなさそうです。
DRSがマイナスという事ですからエラーしないにしても動きが鈍かったり、
記録上はエラーにならなかったがそれに近い失策を犯している可能性が考えられます。
なのでオースティン選手の守備はあまりよくないのかも知れません。
注意点
先ほどオースティン選手のコース別コンタクト率をご紹介しましたが、これを調べている時に一つオースティン選手の弱点が見つかってしまいました。
上の表はオースティン選手vs右投手がスライダーを投げた時のスイング率を表したものです。
赤くなっているコースがスイング率が高いという事で、
オースティン選手は真ん中からややアウトコース低めのスライダーに良く手を出していることが分かります。
これを踏まえて次の表もご覧ください。
こちらはオースティン選手vs右投手がスライダーを投げた時のコンタクト率を表したものです。
大体察しがついたかと思いますが、アウトコース低めのコンタクト率が低いですね(´-ω-`)
「アウトコース低めのスライダーのコンタクト率は悪いが、スイング率が高い」
という事はオースティン選手は「右投手のアウトコース低めのスライダーを苦手としている」という事が分かります。
外国人バッターが日本で成功する為に乗り越えなければならない「右投手の外スラ」にオースティン選手が対応できるかどうか鍵になりそうです。
2020年春季春季キャンプ練習成果について
2020年2月1日から春季キャンプがスタートし、オースティン選手も初日からフリーバッティングを行いました。
⚾️DeNA新外国人タイラー・オースティン
フリーバッティングの様子
(2020.2.1) #baystars pic.twitter.com/gVgkvisHbz— Deファン (@DeNA_2017) February 1, 2020
オースティン選手は「はじめの2、3日は基本的に逆方向。打球を上げないようにレベルスイングを心がけている」とコメントしています。
それでも高めに来たボールに対してはキッチリと捉えて軽々とスタンドインさせていますね。
ちなみに今日は75スイング中、6本の柵越えという結果でした。
※今後もオースティン選手のキャンプ練習成果については随時追記していきます。
2020年度オープン戦の成績について(ホームラン動画あり)
オースティン選手のオープン戦での打撃成績についてご紹介していきます。
試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 |
12 | 35 | 12 | 4 | 7 | .343 |
- 四球:6
- 出塁率:.439
- 三振:10
- 三振率:.244
- 盗塁:0
- 長打率:.857
- OPS:1.296
- 得点圏:.286
- 失策:0
※3月15日終了時点
第1打席 | 第2打席 | 第3打席 | 第4打席 | |
2月16日(日) | 中本(1) | 左本(1) | 左安 | |
2月23日(日) | 中2 | 左2 | 四球 | |
2月24日(月) | 遊ゴロ | 四球 | 左本(1) | |
3月1日(日) | 空三振 | 右邪飛 | 見三振 | |
3月3日(火) | 中2 | 右邪飛 | 左安 | |
3月4日(水) | 見三振 | 右飛 | 一ゴロ | |
3月5日(木) | 四球 | 空三振 | 三ゴロ | |
3月7日(土) | 空三振 | 空三振 | 左本(3) | 遊飛 |
3月11日(水) | 一ゴロ | 四球 | 遊ゴロ | 空三振 |
3月13日(金) | 二直 | 空三振 | 左2 | 四球 |
3月14日(土) | 左2(1) | 中2 | 空三振 | 二飛 |
3月15日(日) | 左飛 | 空三振 | 四球 | 一邪飛 |
・オープン戦本塁打王
/#横浜DeNAベイスターズ の
新戦力 #オースティン が早速魅せる💫
\⚾プロ野球・オープン戦
🆚巨人×DeNA
📺#DAZN でライブ中#3・20プロ野球開幕 @ydb_yokohama #baystars pic.twitter.com/D4AJN6NaFQ— DAZN ダゾーン (@DAZN_JPN) February 16, 2020
/
😮😮😮😮😮😮😮😮😮#オースティン 2打席連続ホームラン🌈⚾
\⚾プロ野球・オープン戦
🆚巨人×DeNA
📺#DAZN でライブ中#3・20プロ野球開幕 @ydb_yokohama #baystars pic.twitter.com/6b2FKaJBwy— DAZN ダゾーン (@DAZN_JPN) February 16, 2020
⚾️止まらないオースティン‼️
斎藤佑樹からレフトにソロホームラン👏
De3-1日 オープン戦第3号
(2020.2.24) #baystars pic.twitter.com/zWgYHePqe1— ハマグリ (@guri_hama) February 24, 2020
⚾️今日のオースティン
①二塁打 ②右飛 ③ヒット 3打数2安打
(2020.3.3) #baystars pic.twitter.com/BOqQeICZgd— ハマグリ (@guri_hama) March 3, 2020
⚾️オースティン逆転3ランホームラン‼️(*^◯^*)
De3-2ソ オープン戦第4号
(2020.3.7) #baystars pic.twitter.com/cnY9c3Le9f— Deファン (@DeNA_2017) March 7, 2020
ここまで非常に良い結果を残せています。四球も選べていますし三振も少ないです。
あまりボール球にも手を出していないところを見ると選球眼も良さそうです。
それに何と言っても本塁打を量産しているところが素晴らしいです。
これはかなり期待値が上がりますね!
抜けた筒香選手の穴を埋めるのに十分な戦力となるでしょうか!
3月15日追記↓
ここまでの好成績を残すとは首脳陣も思っていなかったんじゃないでしょうか。
打率、本塁打、OPS、長打率が非常に良い成績でしたね。
オープン戦での活躍をシーズンに入ってもやってくれるなら筒香選手の穴は完全に埋められますね。
今シーズンは開幕が1ヶ月近く延期になってしまいましたのでここからの調整が難しいとは思いますがオースティン選手には期待したいですねヽ(`・ω・´)ノ
まとめ&その他にも・・・
いかがだったでしょうか。
今回はDeNAベイスターズが獲得したタイラー・オースティン選手について取り上げました。
まとめますと・・・
- メジャー通算33本塁打(マイナーで84本)の実績を持つ。
- 広角に長打が打て、出塁率も悪くない。
- 得意なコースは真ん中・インコース。(低めと外スラが苦手かも)
- メジャーでは通算のエラー数が3個で数字だけで判断すると守備は良い様に思えるが、DRSがマイナス(今シーズンファーストで-2)な為、一概にそうとは言えないかも。
これでDeNAは投手と野手、一人づつ外国人を補強した形となりました。
オースティン選手はロペス選手の調子次第でファーストorレフトを守らせるかもしれません。
来年ロペス選手が調子よければ外野起用になるでしょうし、調子が悪ければロペス選手に変わってファーストを守るかと予想します。
1年目から日本の野球に対応できる様に頑張っていただきたいですねヽ(`・ω・´)ノ